Hikaru Takahara

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研究プロジェクト 2

現植生分布の基となる最終氷期最盛期における植生の定量的復元

科学研究費 基盤(B) 2019〜2022 (課題番号 19H03001)

研究課題名 現植生分布の基となる最終氷期最盛期における植生の定量的復元
研究代表者
 京都府立大学・生命環境学研究科・特任教授・高原 光

研究分担者
 京都府立大学・生命環境学研究科・准教授・平山貴美子

 京都府立大学・生命環境学研究科・講師・佐々木尚子

 滋賀県立琵琶湖博物館・主任学芸員・林 竜馬


研究概要
 最も寒冷で乾燥した約2-2.5万年前の最終氷期最盛期(LGM)における植生分布の解明は,現在の日本列島の多様な生物の地理分布や生態系の形成過程を考える上で不可欠である。これまで過去の植生の組成変化は花粉分析法などによって解明されてきたが,樹種ごとに花粉生産量が異なるため,植生の定量的な解明は困難であった。本研究では,1.LGMの植生の主要構成要素であるトウヒなどのマツ科針葉樹の花粉生産量を解明し,2.LGMの植生に類似した植生が残存する北八ヶ岳において,定量的復元の検証を行う。さらに,3.日本各地のLGMにおける化石花粉と花粉生産量データを用いて,LGMにおける植生の定量的な空間分布を解明する。